知っておくべき『補聴器』と『集音器』の違い【Vibe補聴器ブログ】
知っておくべき『補聴器』と『集音器』のポイント
1.補聴器と集音器の分類と見た目の注意点
補聴器の医療機器としての認定と集音器の家電製品としての性質。
厚生労働省から認定を受けた医療機器の『補聴器』と、周囲の音を大きくする家電製品(雑貨)の『集音器』との違いを理解しましょう。
補聴器の分類と見た目
医療機器の分類: 補聴器は厚生労働省から認定を受けた医療機器に該当します。これは、聴覚の補助や改善を目的とした専門的な装置です。
外部からの見た目: 通常、補聴器は小型で耳に装着される医療機器で、目立たないように設計されています。
近年では技術の進化により、さまざまなデザインやカラーが提供されていますが、目立たない自然な外観が一般的です。
集音器の分類と見た目
家電製品(雑貨)の分類: 集音器は医療機器としての認定が必要なく、一般的には家電製品や雑貨の一環として扱われます。
外部からの見た目: 集音器は補聴器よりも大きく、一般的には耳に装着するものが多く、周囲の音を拾って増幅する製品です。
外見は通常、補聴器よりも大きくて目立つことがあります。
※インターネットやテレビショッピング、新聞広告で、お手頃価格の『集音器』を見かけたことがありませんか?
その際には、記載されている謳い文句や製品の見た目には十分に注意してください。
上記の様に『補聴器』と『集音器』とでは、別ものの製品になります。
特に形状が似ているため、見た目では区別が難しいかもしれないので製品情報をよく確認しましょう。
製品ページには分類が明示されており、『補聴器』『集音器』かを正確に把握することが重要です。
必ずご自身やご家族が確認をした上で、まず検討をしましょう。
2.補聴器と集音器の使用目的の違い
難聴の聞こえを補うために開発された『補聴器』と、何かの認可を受ける必要のない『集音器』の目的の違いに注意してください。
補聴器(Hearing Aid)
主な目的として 補聴器は難聴者の日常生活で聞こえる音を補助し、聴力を改善することを主な目的として開発されています。
補聴器は医療機器として認定され、耳鼻咽喉科医や聴覚専門医による評価や診断に基づいて選定されることが一般的です。
近年では軽度から中等度の難聴に対応した、医師の処方箋や専門家の診断なしで入手可能なOTC補聴器と呼ばれる補聴器も出てきております。
集音器(Personal Sound Amplification Product, PSAP)
主な目的として、集音器は一般的に音声を増幅することを目的としています。
対象も難聴者向けではなく、周囲の音を大きくするための製品です。
例えば映画館や劇場での音声をよりはっきりと聞くためなど、特定の環境での使用を目的としています。
また、集音器は医療機器としての認定を受けていませんので、予め認識しておくことが重要です。
3.補聴器と集音器の価格差の理由と販売方法の違い
価格差の理由
・技術の進化と性能差
補聴器:現代の技術の進化を取り入れ、多様な機能を持っています。デジタルアンプ、高性能なマイク、ノイズキャンセリング機能などが組み込まれており、これらの高度な技術が価格に影響します。
集音器:単純な音声増幅機能が主であり、補聴器ほど高度な技術を必要としません。そのため、製造コストが低くなり、価格も抑えられる傾向があります。
・医療機器としての認定
補聴器:医療機器としての認定を受けており、良好な品質と安全性が確保されるようになっています。これには検査や規制が含まれ、これらのプロセスが価格に影響します。
集音器:医療機器としての認定を受ける必要がないため、規制が緩やかであり、これが価格を低く維持する一因となります。
・アフターサービス
補聴器:専門的なフィッティング(調整)やアフターサービスが必要です。これらのサービスも価格に組み込まれています。
集音器:一般的には個別の調整や専門的なアフターサービスが少ないため、これが価格を低く保つ要因となります。
販売方法の違い
・医療機関での販売
補聴器:補聴器は通常、耳鼻咽喉科医や聴覚専門医の診察を受けた後、専門の販売店で購入されます。個別の診断に基づいて選定され、専門家によるフィッティングが行われます。
集音器:集音器は一般的に医療機関での診断なしで入手可能であり、通常の小売店やオンラインで広く販売されます。
・オンライン販売
補聴器:通常は医療機関を通じての購入が一般的ですが、一部の補聴器メーカーではオンラインで直接販売しています。
オンラインで購入する場合でも、メーカーの手厚いサポートやフィッティング(調整)のサービスが提供されることがあります。
集音器::一般的にオンラインで手軽に入手可能であり、医師の処方箋なしで購入できることが多いです。
総じて、補聴器は高度な技術と医療機器としての認定を受けており、それに伴うサービスや品質の向上が価格に反映されています。
集音器はこれらの規制が特に無いため、価格が低い傾向があります。
4.補聴器と集音器のフィッティング(調整)機能に関する違い
補聴器のフィッティング機能
・個別のフィッティング(調整)
補聴器は、一人ひとりの聴力に合わせてプログラムが可能です。
これにより、特定の周波数帯域での聴力損失を補助し、自然な聞こえを提供します。
補聴器のフィッティング(調整)は、耳鼻咽喉科医や聴覚専門家によって行われることが一般的です。
オーディオグラム(聴力検査結果)に基づいて、補聴器の設定を調整します。
・リモートフィッティング
オンラインでの遠隔フィッティング(調整): 一部の補聴器メーカーは、インターネットを通して遠隔で補聴器のフィッティングや調整を行うサービスを提供しています。
人それぞれに聞こえ方は異なるため、一人ひとりに適したフィッティングができるの補聴器の大きな特長であります。
集音器のフィッティング機能
・一般的な音の増幅
音器は通常、一般の音声を増幅することが主な目的です。
個別の聴力損失に基づく細かなフィッティングが行われることはありません。
また、一律で音を大きくし、個別の聴力損失に合わせた詳細な調整が難しい傾向があります。
最後に
違いを知っておくことが大事
補聴器』『集音器の』の違いを検討前に知っておくことで、購入後の『後悔』や『知らなかったそんなこと』を軽減できるかと思います。
また、ご自身のニーズに合わせて『補聴器』か『集音器』を選ぶ際の参考にして頂けると幸いです。
Vibe (ヴィーブ)補聴器
Vibe (ヴィーブ)補聴器は「聞こえのチェック」の結果をもとに、一人ひとりに最適なプログラムをお選びするシステムであるセルフフィッティングを搭載しています。
通常、補聴器のフィッティング(音の調整)は店頭などで行われますが、Vibe補聴器では、ご自身のスマホを使って遠隔でフィッティング(調整)を受けることができます。
Vibe補聴器はセルフフィッティング機能を初めて搭載した革新的な補聴器です。
1年間の保証期間あり
Vibe 補聴器は購入から1年間の保証期間があります。
保証期間内の故障や不具合に対しては無償で修理または交換が行われます。
補聴器を初めてご利用の方にも安心してご利用いただけます。
執筆チーム名:Vibe 補聴器 ライターチーム
執筆者名:N.Y
Vibeの補聴器は、お試し頂いた後も30日間返品可能なキャンペーンを行っています。気になる製品がございましたら、まずお試しでのご利用がオススメです。